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~時は少し遡る~
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ベティ「ええと・・・場所はここであってるはずだけど・・・。」
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???「こっちよ。」

ベティ「!?」
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ベティ「あ、ここだったんですね。」

ニラナイ「一人で来てくれるのを確認しておきたかったの。
 ごめんなさいね探偵さん。」
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ベティ「いえ、当然です。」

ニラナイ「はいこれ。
 ウインドヘルム1の菓子店が作ったお菓子セット。」
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ベティ「わーーーーーーー!ハニーナッツのおやつーーー!
 ありがとうございますーーーーーー!!!!」
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ニラナイ「お礼を言うのはこっちよ。
 ブッチャー事件を解決してくれてありがとう。
 ウィンドヘルムの住人として、犠牲になった女性たちを知る者として、
 みんなあなたの功績に感謝しているわ。
 ジョルダノもおとなしくなったしね。」

ベティ「ははは、それは、良かったです。もぐもぐ」
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ニラナイ「結果的にサマーセットシャドウズの壊滅にもつながった。
 リンウェは処刑されて、私としてはこちらの方が大きいわね。
 とにかくおかげさまで2つの問題が解決して、
 ようやく枕を高くして寝られるようになったわ。」

ベティ「それについてはヨルレイフさんがちゃんと仕事をしただけですね。
 これおいしいですねーもぐもぐ!」
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ニラナイ「本当はあなた達が王宮にいる間に伝えるべきだったけど、
 私もギルドの話を王宮内でしたくはなくってね。
 わざわざこんな所へ呼び出してごめんなさいね。」

ベティ「いえいえ!
 これ王宮でも売るべきですよ!もぐもぐ」
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ベティ「それで、どういうお話でしょう?」

ニラナイ「・・・伝えるべきかどうか少し迷ったのよ。
 でも、やっぱり情報を渡しておこうと思ってね。
 少し長い話になるわ・・・」

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ニラナイ「盗賊ギルドには様々な情報が流れてくるの。
 財宝やお宝の情報、貴族や商人、衛兵や警備隊、その他様々な噂話。
 金目のものはもちろん、情報そのものが金になるからよ。

 でもどんなに高価なお宝の情報であったとしても、
 危険すぎるものには自分達では手を出さないものよ。
 盗賊ギルドは殺しはしないし、それは自分たちも同じ。
 すべて命あっての物種。」
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ニラナイ「そんな時には、命知らずの冒険者に情報を売るのよ。
 世の中には金に困った者や、危険が大好きな物好きはごまんといる。

 他にも切羽詰った者や、借金のカタに仕事を押し付ける者や、
 ギルドに貢献しそうにない者、なんなら処分したい者・・・
 ようするに使い捨てができる連中に、危険な仕事をさせるってわけ。」
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ニラナイ「ある時、一人の女が頼ってきたそうよ。
 ウインターホールドから来た女で、名前は・・・
 イザベルとかイザベラとかいったかしら・・・?
 男と一生暮らせるための金が欲しいって言っていたそうよ。

 とてもまともな”稼ぎ”ができるようなタイプじゃない。
 だからその女にギルドは適当に不可能そうな仕事を紹介したの。」

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ニラナイ「それがホブのフォール洞窟の死霊術師たちが持つという、
 一冊の伝説の魔導書だったそうよ。」

ベティ「伝説の魔導書・・・!?」
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ニラナイ「聞いた事はない?
 7つ集めると神の龍が現れてどんな願いも叶えてくれるという、
 ”フォネティックコードの伝説”・・・。」
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ベティ「!!
 龍の話は初耳ですが・・・その話ならよく、知っています・・・!」
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ニラナイ「その女は金欲しさにその伝説の書を求めて洞窟へ向かい・・・
 まあ残念だけど、それはどうでもいいの。
 問題なのは、その洞窟の死霊術師たちの方なのよ。」

ベティ「どんな連中なんです?
 そんな財宝の情報が出回っているのにギルドが手を出さないほど、
 強力な集団なんですか?」
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ニラナイ「・・・そうね、とても危険な集団・・・
 実際の規模は大したものではないらしいわ。
 首長が傭兵を送り込むようなものではない。
 まあ要塞内の殺人事件すら放置するんじゃ当たり前だけど・・・
 せいぜい10人程度のよくいる魔術師山賊といったところ。」
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ニラナイ「ただその連中は”黒虫の教団”らしいのよ・・・!」
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ベティ「・・・!!」
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ニラナイ「言うまでもなくよく知っているわよね。
 200年前、オブリビオンの動乱の陰で暗躍し、
 帝国の魔術師ギルドを壊滅させる要因になった危険な集団。
 虫の王マニマルコを復活させようとしている死霊術師たちよ。」

ベティ「やはり、スカイリムにも存在していたんですね・・・。」
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ベティ「・・・もしかして、その洞窟の連中の討伐を依頼に?
 なぜわたし一人に?」
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ニラナイ「そういうわけじゃないのよ。
 いえ、話せばそういうことになるんじゃないかとは思ったけど・・・
 実は気になることがいろいろあったのよ。
 ひとつはリンウェとサマーセットシャドウズの件。」
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ニラナイ「どうもリンウェにアミュレット捜索を依頼していたのは、
 その洞窟の連中かもしれないのよ。
 アレはもともと大学から盗み出されたらしいけど、
 それも同じ連中の仕業じゃないかしら?
 だとしたら、あなた達も狙われる可能性はあるのじゃないかと思ってね。」
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ベティ「それはありうる話です。
 ですが、あれはウーンファースさんを通じて大学に返却されています。」

ニラナイ「そう・・・それは朗報だけど・・・。
 連中がどこまで情報を知っているかはわからないでしょう?
 だからあなたにはこれを渡すわ。」
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ベティ「なんです?これは」

ニラナイ「対死霊術師用の特殊武器ってとこ。
 と言ってもこれも流れてきた盗品だから、まともなものではないけど、
 あなた達なら使えるんじゃないかと思ってね。」
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ベティ「対死霊術師用特殊武器・・・
 なんだかとってもいわくつきな感じですね。」

ニラナイ「そうね、目には目を、じゃないけど。」
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ニラナイ「あの手のモノはね・・・
 私もいわくつきの秘宝と呼ばれるものの話はいろいろ知ってる。

 そういうモノはね、人から人を渡り歩くのではなく、
 自ら持ち主を選び、引き寄せていくものなのよ。

 呪いの秘宝と呼ばれるものが人を破滅に追いやるのは、
 秘宝がそれらの人の中に眠る力や欲望を引きずり出し、餌として喰らい、
 運命を奪い取っていくからだと・・・。」
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ベティ「秘宝が人の運命を奪い取っていく・・・?」
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ニラナイ「死霊術師のアミュレットはそういう呪いの秘宝よ。
 あの子、あなたと一緒にいる背の高い子・・・
 ブッチャーを殺し、死霊術師のアミュレットを奪い取ったのも、
 それは、あの子がしたのではなく、
 アミュレットの方が彼女を選んだのかもしれない・・・。」
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ベティ「・・・。」
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ニラナイ「一番迷っていたのはこの事よ。
 あなたに伝えるのが正しいかはわからないし、
 あなた達の間柄をちゃんと知ってるわけじゃない。
 その関係を壊そうなどとは思っていないつもりよ。
 
 でも私も長く生きて、自分の目利きを信じている。
 本物と偽物、安全なものと危険なもの、
 そして信用できる人間、そうじゃない人間・・・ 
 それを見分けて生き抜いてきたわ。」
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ニラナイ「だからあなたには、気をつけて、と言いたかったのよ。」
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ベティ「・・・。」
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ニラナイ「これで私の話はおしまい。
 伝えようと思っていた情報はすべて渡したわ。
 それをどうするかは、別に気にしない。」

ベティ「では、もうひとつだけ聞いてもいいですか?」
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ベティ「話はわかりました。
 でも、この話は釣り合いがとれません。
 最初の情報提供の件も含めて、あなたが商人として渡してくれたもので、
 取引としてわたし達が受け取るものとの差がありすぎます。

 教団の壊滅を依頼してはいない、と言われてもこれでは
 そう仕向けているようにしか思えませんが、
 それにしては盗賊ギルドが支払う前金が多すぎると思います。」

ニラナイ「・・・まあ、それは、そうね。」
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ベティ「教団やアミュレットといい、すべて死霊術師絡みです。
 なにか死霊術師に対する事情があるんじゃないですか?
 死霊術師がただ忌み嫌われるだけではない事情が。
 計画とか陰謀とかじゃなく、
 ニラナイさんの本当の意思を聞かせてください。
 そうすればわたし達もスムーズに考えられるかもしれません。」
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ニラナイ「・・・見込んだとおりの人ね、あなたは・・・。
 そうよ、あなたの言うとおり。
 ・・・死霊術師がのさばるべきではない・・・
 そう思っているのはたしか、よ。」
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ニラナイ「実は200年前、あの事件の際に私の親族は
 教団の奴らによって犠牲にされたわ。
 遺体すら回収できないほど無惨にね・・・。

 死霊術師は人の世を歪めてしまう存在。
 ブッチャーをはじめ、ああいう人間は、生きているべきではない・・・。」
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ニラナイ「でもあなた達がブッチャー事件を解決してくれて、
 死霊術師すべてが奴らと同じじゃないって思えたのよ。

 私もまっとうな人間ではないから大きな事は言えないけど、
 盗賊ギルドと取引する盗品商にだって守るべき一線はある。
 私が相手するのはそういう線引きができる人間。」
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ニラナイ「ギルドの方からこの話が流れてきて、教団の存在を知って・・・
 またあんなことが起こったらと不安になったの。
 でも、私じゃ何もできない。
 ギルドも首長らも動かせるはずはないし、傭兵を雇うほどの余裕もないし、
 ウインターホールド大学?ステンダールの番人?
 こんな情報を誰に伝えればいいの?」
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ニラナイ「そうね、誰かに話さずにはいられなかったのよ。
 聞くだけでも聞いてほしかった。
 考えても、あなたしか思い浮かぶ人がいなくってね・・・。」
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ニラナイ「もちろんあなたに彼らを討伐してほしいと頼めるわけじゃないし、
 危険に巻き込むようなことになるのは承知の上だけど・・・
 ・・・もしそれが可能な人がいたらその人まで伝わるかもしれない。」

ベティ「わかりました、十分です。」
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ベティ「大丈夫ですよ、きっと。
 あんなことはもう二度と起こりません。安心してください。」
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ニラナイ「ありがとう・・・少し気が楽になったわ。
 いろいろ隠し事ばかりの日々に疲れているのかもしれないわね・・・
 雪ばかりのウィンドヘルムにも少し参っているのかも。
 サマーセットの温かい日差しが懐かしいわ。
 あなたはサマーセット出身?」

ベティ「いえ。でも行ったことはあります。」
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ニラナイ「とにかく、あなた達の旅の無事を祈るわ。
 またウィンドヘルムに来ることがあったら寄って頂戴。
 今度は家でサマーセット風の夕食をごちそうするわ。」

ベティ「はい、ぜひ!」


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ベティ「呪いの秘宝の方が人を引き寄せ、その運命を奪っていく、か。」
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ベティ「たしかにそうなのかもしれない。
 ウーンファースさんも似たようなことを言っていた。
 わたし達がフォネティックコードの伝説を追い始めた途端に、
 その情報がこうして舞い込んできた。
 それも、もっと危険なものと一緒に・・・。」
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ベティ「・・・わたしもビーさんの運命に引き寄せられた一人なのかも・・・。」
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ベティ「ふふっ、まさかこんなに長い付き合いになるなんて。
 そういえば最初の頃は、わたしも少しビーさんのこと疑っていたっけ。
 記憶も、生前のことも・・・どんな人かもわからなかったな。」
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ベティ「とりあえず、ビーさんに対する懸念は黙っておこう。
 そして、一緒に運命に立ち向かわなきゃね。」

つづく

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ランミルとイザベルのクエスト、ロケハンしてみたら何故か
イザベルが素っ裸で死んでおりました・・・w

ゲームプレイ中よりも、ロールプレイ日記を始めてからの方が、
こういう小さなクエストに目がいくようになったというか、
黒虫の教団(黒の虫教団とどっちが正解なのだろ?)へのアプローチを
ここからつなげてみようかとも思ったのだけど無駄に長くなりそうだったので
ざっくりカットしてしまいましたがw

何のプランもない大掛かりなクエストに絡まない旅人ロールプレイなんかも
面白いのがスカイリムの魅力のひとつですねえ。